コラム(新型コロナウイルス)

今回のコラムは趣向を変えて、毎日報道される新型コロナについてです。
一昨日のお昼にお会いした方から昨夜電話がありました。
内容は新型コロナに感染したので、宮脇さんもPCR検査を受けて欲しいとのことでした。


これだけ毎日報道されても、鳥取県でも毎日100人超えの感染者ですと言われてもどこか他人事のようでした。マスクもしてるし、手洗い、うがいも他の人よりはしている方だし、まして接待を伴う飲食店は行きたくても行けないしと、思っていました。


ただ、私も小心者ですし、まして営業職ですのでお客様に会うのが仕事のためお会いした人にうつすことだけは避けなければならないと常々考えてはいました。本日昼前にPCR検査を受けました。唾液を容器に入れます。唾液が検査基準量になるまで15分位かかりました。陽性であれば保健所から夜連絡があるとのことでした。


コロナに感染された方とお会いしてから2日しか経っていませんが、それでも私の感染が分かるのですか?と担当の方にお聞きしたら、人によって陽性反応がでる日にちに差があるとのこと。じゃあ今日の検査で陰性でも明日以降体に変調をきたし検査したら陽性ということもあるわけですね?そうです。


今日時点は陰性ということです。何か生殺しのような回答ですが、少しでも早く分かった方が良いわけですから、それはそれで納得しました。PCR検査を受けた時、『新型コロナウイルスの検査を受けた方へ』というA4の説明書を頂きました。

  • 公共交通機関を使用せず、このまま帰宅して下さい。

 ・検査結果が出るまでは、感染していることを前提に、公共交通機関の使用を避け、帰宅していただき、結果が出るまで外出せず自宅で過ごしてください。

その他いろいろ書いてありましたが、いつ自分が感染するか分かりませんし、感染させるかも分かりません。感染していることを前提にの気持ちで日々気を付ければ感染も防げると思います。幸い陽性ではなく、あれから一カ月半経ちました。検査以降マスクは2枚しています。家でもマスクをしています。毎年花粉症で悩まされる私にとっては、今回の経験でマスク2枚、手洗い、うがいが更に徹底され結果オーライかなとも考えています。それにしてもやはりコロナは一刻も早く収束することを願ってやみません。

コラム(紺屋の白袴)

「ほむさぽ岩美通信」でもお知らせしましたが、「所有者不明土地」の解消を目指す不動産の相続登記義務化の法律が成立しました。
この法律(法の一部改正)には①「所有者不明土地の発生予防」②「所有者不明土地の利用円滑化」という2つの大きな意味合いがあります。


全体像として、①は「相続登記・住所変更登記の義務化→不動産登記法の改正」と「土地所有権の国庫帰属制度の創設→新法」です。
②は「共有制度・相隣関係規定の見直し→民法の改正」と「土地等管理制度の創設→民法の改正」です。


そもそも所有者不明土地の発生原因の約7割近くは、相続登記をしないことだそうです。土地名義が被相続人(亡くなった人)のままになっていることが多いのが実情です。今回の法案は、現在任意である相続登記が義務化されます。


取得を知った日から3年以内に登記申請をしなければ、10万円以下の過料が課されます。住所変更登記も、我々の不動産取引の際に初めてして頂く人が結構沢山おられます。これも住所変更後2年以内に登記申請しなければ、5万円以下の過料が課されます。


新設された土地所有権の国庫帰属制度は、土地を相続しても、土地管理の手間や費用等が負担となり手放したいという人は以外に多いものです。私も相続した不動産を「タダでも良いから処分してくれ」と何十人もの人から言われました。


最初私も「タダなら頂こうか」とも考えましたが、冷静に考えると不要です。それこそ「タダでも良いから処分したい」、手放したいと考える人が相続した土地が、所有者不明土地の予備軍となります。


この問題に対応するため、相続で取得した土地を国庫に帰属させる制度が創設されました。ただ国もさすがに何でもかんでも引き取るというわけにはいきません。「どうせ最後は国が引き取ってくれる」では法の趣旨にも反しますし正に本末転倒となります。


国に引き取ってもらう申請をすると、法務大臣(法務局)による審査があります。要件審査が承認となりますと国が引き取ってくれますが、それこそ「タダでも良いから」という訳にはいきません。申請者が10年分の土地管理費相当額の負担金を納付しなければなりません。


この管理費相当額も法務大臣の審査対象です。
②については、割愛させて頂きます。 私自身相続登記どころか自宅及び附属建物の登記をしていません。親からそれこそ相続した自宅です。


このことを思うと、不動産相続の相談に来られる方に偉そうにどうのこうのと言っていると思うと汗が出ます。
未登記建物の自宅を登記する話は私自身が今後行う実話となりますので、近々連載させて頂きます。

コラム(ターゲット)

私の定年退職後の起業にあたり、誰に何を売るかということを考えました。不動産業をする。できれば相続に特化した事業としたい。ということは、考えていましたが、より具体的に考えてみました。

その時私が考えたのは、少なくとも自分がこの不動産業を続けている期間のお客様(これがタイトルのターゲットですが)は、①シニア世代②女性③何らかのお一人様、この3タイプの方々を自分のお客様にしようと考えました。

漠然とでもあり、確信めいたものでもありました。何を売るかは、文字通り不動産であったり、コンサルティングであったり、リフォーム工事であったり、その方が求めるものを売るということになります。

直近の半期(4月~9)16名の方とお仕事(取引き)をさせて頂きました。その方々の内訳は、シニア世代(男性)5名、シニア世代(女性)2名、一人世帯(男性)5名、その他4名。

これからは、シニアと女性の時代だと数年前からずっと思ってきました。更に身近なところにお一人様が随分増えた気がして、この方々がこれからの時代の主役だと感じました。

この6カ月間の私のお客様の75%は、それらの方々ですので、私の考えもまんざら的外れではないと思っています。ただ、お若い方からのご相談も大歓迎ですので、お気軽に何でもお問い合わせください。100%全ての方が高齢者になるのですから。

コラム(相続不動産の事前対策窓口)

私は社名からもお分かりのように不動産屋です。ベタな社名ですみません。社名を考える時は、カタカナの今どき(この言葉自体古いですね)の社名を色々考えましたが、結局最後は今の社名に落ち着きました。

人間、何かを自分で決めた後は、それが正しかったと思うようにできているようです。私も「何の仕事をしている人か、誰もがわかる社名だ」と毎日つぶやきました(少し大袈裟ですが)

本題からそれましたが、私自身は相続が始まる前に、一番良い方法を一緒に探しましょうという気持ち、スタンスなのですが、実際は相続した不動産をどうしましょう(ほとんどの場合、売却ですが)という相談がほとんどです。宮脇税理士ではなく、宮脇不動産ですから、当然と言えば当然です。

つたない知識ですが、不動産をどうするかという問題は、それなりに場数を踏んできました。お金の相続が一番簡単です。簡単に割り算できます。

不動産は、物理的には割れません。分けにくい不動産だからもめやすい。親が子供にしてやれる最後の仕事、いや最後の責任が、相続不動産の対策だと思います。

これからも、今までの事例、あるいは現在のトレンドなどを書き綴ってまいります。ご興味がおありの方は、お読みいただきたいと思います。疑問、質問等をお持ちの方は、お気軽にメールでお問い合わせください。

コラム(生き残りをかける寺②)

私は岩美町にある永明寺(曹洞宗)の檀家です。今や、お坊様も若い方に変わられ、永明寺公式ブログをインターネットで配信しておられます。先回同様、寺までもがという思いです。

このブログには、【永明寺よりお知らせ】【永明寺だより】【永明寺の由来・歴史】等々、最後の【郷土史覚書】までカテゴリーが30もあります。また現在、寺の駐車場拡張工事をしていますが、日々の進捗状況が写真で見られるようになっています。

さらに年配者への配慮でしょうか、文字サイズ変更機能まで付ています。【永明寺だより】お盆号は第152号となっていますので、相当量の情報を発信されているということになります。

皆様は『お寺のブログ』に対してどのような感想を持たれますか?私が一番感じたのは、寺であれ何であれ自己開示が重要ということです。こうして定期的に「永明寺ではこういうことをしていますよ」
「永代供養とはこういうことですよ」「演奏会・展示会もありますよ」という情報を檀家(檀家以外の人にも)に提供しています。

この情報提供が永明寺の自己開示となっています。私自身、この自己開示がなければ、お寺って本当に必要なんだろうか?普段何をしているんだろう?子供に負担を残したくないという誰からも非難されないある種の美徳親心で、「位牌堂をなくそうか?」「墓をもっとこじんまりできないか?」と安易に考えたと思います。

勿論、今生きてる人が一番大切という持論に変わりはありません。でも色々と考えた末の結論でなければ、いくら優しい先祖も天国でため息をつくかもしれません。

コラム(生き残りをかける寺①)

最近、新聞・雑誌等で「檀家の減少により苦境に立つ寺が増えた」という記事を良く目にします。コロナばかりに目を奪われがちですが、生き残りをかけ変わろうとしてい寺の挑戦を見ると、寺までもがと思えてなりません。

識者は「寺は地域の社会資源としての歴史があり、改めてその役割を発揮できるかどうかが問われている」と語っています。400年の歴史を持つ名刹として知られる東京都の築地本願寺。

境内にはカフェがあり、更に看板メニューのインスタ映えすると評判の「18品の朝ごはん」があります。そして書店が入る施設までできました。

過去の宗派をを問わない合同墓もあります。僧侶による相続など「終活」に関する専門家紹介といったサービスまで提供しています。

一連の改革に内外から苦言や反発もあったが、部下の僧侶をビジネス講座に通わせるなどして組織風土を変えていったという寺トップの言。時代に合わせた課題を解決する存在が目標とも言われています。

地元鳥取でも似たような取り組みをされている寺があります。ある調査では、「特定の寺の檀家」と答えたのは29%。「檀家でない」54%が大きく上回っています。

決して、ご先祖様をないがしろにするわけではありませんが、寺とのかかわり、あるいは葬儀等が、死者儀礼中心ではなく、生きている者の生き方そのものになっていると感じます。寺事に限らず、子供の代に何らかのことを先送り(残す)したくないという考えは、ますます強くなります。

終活も自分のしたいようにすれば良いです。自分の子孫のことを思わない先祖はいないと私は思います。

コラム(特別寄与料)

長男の妻は何にも良いことがないと先日ある奥様がしみじみと言っておられました(誤解しないで下さい。私の妻ではありません)。

夫婦は紙切れ1枚とも。
何か特別なことがあったわけではないようですが、60歳台になり自分自身の体の衰えもあっての言葉だと思います。

長男の嫁として、認知症の手前から義父の面倒を約5年間一人でみられました。
義母もそれなりの歳で、中々満足には連れ合いの面倒が見切れなかったようです。

これも奥様(長男の妻)が、私一人がなんで義父の面倒をという思いを強くされた一因です。

今も義母の面倒をこれまた一人でみています。
義母が亡くなれば遺産は奥様の主人と主人の弟と妹の三人で相続します。

昨年7月にできた制度は、相続人以外の親族が、相続人に対して金銭(特別寄与料)を請求できるというものです。

特別寄与料を払うかどうかや金額は、当事者間の話し合いで決めます。
ただ現実問題として、自分一人が介護・看病をした、自分一人が商売・農業等の手伝いをした。

気持ちは十分わかりますが、奥様は実際に、主人とその弟妹に金銭を請求できますか?難しいと思います。

超高齢化社会ですからこの問題は確実に増えます。

お互い気持ちよく(中々難しいでしょうが)遺産を分けるには、生前に遺言書を書いておいてもらうのが一番の方法と考えます。
遺言書の必要性・重要性は今後ますます高まります。

コラム(賃貸住宅経営)

私がものすごぐ懇意にさせて頂いているアパート大家さんがおられます。

築30数年の2DK、10世帯1棟の大家さんです。立地は良い方です。
ご自身がお持ちの土地にアパートを建築されました。
当初は、管理会社に管理してもらってたようですが、現在はご自身で管理されています。

賃貸住宅の書籍の中には「空室対策のポイント」を解説しているものも多く見受けられます。
空室は、大家さんの一番の頭痛の種です。それこそ夜も眠れないという状況になります。

この大家さんからお聞きした話は、「どうして空室を埋めたか」ではなく「どうして空室にならないようにしたか」でした。

確かにまずは空室にならない対策を講じておくことの方が良いと思います。
その大家さんは、長く入居して頂いているお客様の家賃は、自ら値下げしておられます。

空室になったので、家賃値下げは聞いたことがありますが、入居されているのに家賃値下げは、まさに目から鱗でした。築15年目位からそうされています。

元々6万円位の家賃設定でしたが、現在は3万数千円の方もいらっしゃいます。30数年間ほぼ満室です。入居されている方も長く住めば家賃が安くなるのですから、他のアパートには移られません。

皆様かなり長期で入居されています。今ではそういうアパートも結構あるのかもしれませんが、私は当時、これこそ経営者と思いました。

3ヶ月、2部屋空室になった家賃収入は永久に取り戻せません。
3千円家賃を下げても、ずっと入居頂いた方が、結果的にはお得ですし、精神衛生上も健全です。

さすが管理会社を外してご自身で管理されている方だと感心しました。

一度だけ内部、外部リフォームされましたが、現在は極力お金をかけないように建物が持つまで稼いでもらうという感じです。

コラム(賃貸住宅経営)

最近、30代、40代の比較的お若い方から賃貸住宅経営のご相談をよく受けます。

本音を言えば、大家業こそが不動産業者の目標の一つです(勿論全てではないですが)ということになります。
不動産業を営むからには借家かアパートの一つも所有したいというのが、偽らざるところです。

大家業の根底には、超高齢化社会の年金不安、長生きリスクなどがあるようです。若いうちからそういうことを考えるのは、本当に素晴らしいことだと思います。

もう一方で、借家・アパートを処分されておられる方がおられます。
これは60代~80代のいわゆる高齢者の方です。

この方々は、30代の頃に賃貸住宅を所有され、そろそろ元も取れ、管理も管理会社があるとはいえ、億劫になっている年代の方々です。建物も何かとメンテナンスでお金がかかる頃です。

終活等考え、遺産分割も古い賃貸住宅より、現金で子供たちに分けた方が心配がないという思いもあるようです。
このような環境を考えると賃貸住宅経営の需要と供給が一致するように感じます。

賃貸住宅に限らずマイホームでも土地・建物共選択肢はかなり広がっています。
空き家もどんどん増えますから中古住宅の供給が極端に減ることは考えにくいです。

問題は、建物の質(築年数・デザイン・ペット可・女性専用等の特徴)と立地だと思いますが、立地の方が比重ははるかに重いです。

賃貸住宅は立地が全てと言われるくらいです。立地が良いと当然購入価格も高くなります。

辺鄙な場所ですと価格は勿論安いです(賃貸住宅として成り立たない場合は論外です)。
土地の決定方法としては、賃貸住宅が朽ちて賃貸住宅で無くなった時に建物を解体しても土地だけで十分販売が可能かどうかで考えられると良いと思います。

賃貸住宅に掘り出し物はまず有りませんので、購入後にご自身の工夫をプラスすれば、十分勝算があると思われる中古賃貸住宅を探されて大家さんになりましょう。

ご自身でどのような賃貸住宅にされたいかをずっと考えられることは、大変重要なことだと思います。大家さんは、会社の社長同様、経営者なのですから。

コラム(認知症サポーター)

皆さんは、私がいつも左手首につけているオレンジ色のゴム製リングは、何のリングか分かりますか?これはそのものずばり『オレンジリング』と言います。

この『オレンジリング』は、「認知症の人を応援します」という意思を示す「目印」で、『オレンジリング』をしている人を認知症サポーターと呼びます。

認知症サポーターは、なにか特別なことをする人ではありません。
認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に対して暖かい目で見守ることが、認知症サポーターのスタートです。

認知症サポーターは、認知症の人やその家族の「応援者」です。
認知症の基礎を学ぶ講座が「認知症サポーター養成講座」です。県又は市町村が実施する90分の講座です。

皆さんも是非この「認知症サポーター養成講座」を受講し、『オレンジリング』を身につけて下さい。

認知症を理解し、認知症の人や家族を見守る、認知症サポーターが一人でも増えれば、安心して暮らせるまちを、みんなで作っていくことができると思います。

“いつまでもあなたが好きな町で暮らし続けるために”