相談事例(空き家・事前対策)

相談者:相続人(長男・相談時相続未発生)

相談内容

相談者の母親が一人で古家(自宅)に住んでいる。今は何とか住めているが、今後リフォーム費用が、かなり出てくる事が予想される。
又年老いているので自分(相談者)の家に同居させようという考えもある。

売却代金での利益はいらない(手出しさえなければ良い)との考え。
相談者自身、この家を買う人は誰もいないだろうと考えている(家の古さと立地条件から)。
このまま何もせず相続となった場合、正直相続人は相続した古家をどうして良いか分からない。
仮に弊社が購入し更地にして売土地として売り出しても、解体費用、整地費用、その他諸費用が回収できる価格で販売できるとは、とても思えない。

相談者と私の考えは一致しましたが、我々の考え以外の考えを持っておられ、それを商売とされている方もいらっしゃる。
とりあえず、我々の考えは置いておき、古家買取に積極的な業者に買取して頂く話をしてみることとしました。

ポイント

各業者(各人それぞれ)によって考え方、得意分野が異なります。
A業者に現地を見て頂き、相談者の納得価格(予想をオーバーした価格)で購入頂く。
相談者は満面の笑みを浮かべておられました。
購入されたA業者も短期間で希望値売却でき、こちらも満面の笑み。

売却したA業者いわく、「中古を購入される方は、色々な考え、色々な境遇の方がおられる。」私が住めないと考えたこの家も「現に今おばあさんが一人で住まわれている。という事は、住めない家ではない。」と言われました。
売却するなら更地にするしかないという私の思い込みで話をストップしていたら、こんな良い結果にはならなかったでしょう。

いろんな方、専門家の方、この人だったら何か良い方法をしっているかも、と思われるような方々に幅広く相談してみることは大切なことだと考えさせられました。

勿論私も税理士・土地家屋調査士・司法書士、場合によっては弁護士等に相談します(深い部分の個別相談は、それぞれの士業法に抵触しますのでできません)。
しかし、意外に相続を専門にされている士業の方が少ないものです(勿論私が相談する士業の方は相続問題にたけた先生です)。
さらに不動産がからむと我々の様な相続不動産専門のファイナンシャルプランニング技能士は、気軽に相談できる敷居の低い士業です。

まず最初のご相談は、不動産に強いファイナンシャルプランナーにご相談下さい。
ファイナンシャルプランナーも最後まで一人で問題の解決はできませんので、最終的には税理士・司法書士等と一緒になって問題解決致します。
いきなり税理士・弁護士では敷居が高いでしょうから最初の相談窓口を、相続不動産対策コンサルタントにされてみられるのも、気軽に話ができて良いかと思います。

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