長男の妻は何にも良いことがないと先日ある奥様がしみじみと言っておられました(誤解しないで下さい。私の妻ではありません)。
夫婦は紙切れ1枚とも。
何か特別なことがあったわけではないようですが、60歳台になり自分自身の体の衰えもあっての言葉だと思います。
長男の嫁として、認知症の手前から義父の面倒を約5年間一人でみられました。
義母もそれなりの歳で、中々満足には連れ合いの面倒が見切れなかったようです。
これも奥様(長男の妻)が、私一人がなんで義父の面倒をという思いを強くされた一因です。
今も義母の面倒をこれまた一人でみています。
義母が亡くなれば遺産は奥様の主人と主人の弟と妹の三人で相続します。
昨年7月にできた制度は、相続人以外の親族が、相続人に対して金銭(特別寄与料)を請求できるというものです。
特別寄与料を払うかどうかや金額は、当事者間の話し合いで決めます。
ただ現実問題として、自分一人が介護・看病をした、自分一人が商売・農業等の手伝いをした。
気持ちは十分わかりますが、奥様は実際に、主人とその弟妹に金銭を請求できますか?難しいと思います。
超高齢化社会ですからこの問題は確実に増えます。
お互い気持ちよく(中々難しいでしょうが)遺産を分けるには、生前に遺言書を書いておいてもらうのが一番の方法と考えます。
遺言書の必要性・重要性は今後ますます高まります。